2021.01.20更新

 最近、患者様からビタミンDについてご質問を頂くことが増えました。ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートすることで、健康な骨、筋肉、歯を維持するために役立っています。また、免疫システムにも関わっていて、最近の報告では、ビタミンDの摂取が少ないと新型コロナに感染し易かったり、重症化し易いことがわかってきました。また、ビタミンDを摂取すると新型コロナの重症度を下げる効果があることが示されています。このため医師や研究者らが、ビタミンDの摂取量を積極的に増やすことを勧めています。
日本の食事摂取基準で示されたビタミンDの目安量は8.5μg/日(「日本人の食事摂取基準(2020年版)」男女18歳以上)ですが、新型コロナ予防のためには更に多くの量を摂取するよう勧めています。ただし、臨床研究などは行われていないので、予防のための適量は確定していません(日本人のビタミンDの食事摂取基準では最大量1日100μgです)。
ビタミンDは、サケ、アジ、サバ、イワシ、マス、ニシン、ブリなどのあぶらの多い魚に豊富に含まれています。きくらげ、しいたけ、舞茸などもビタミンDが豊富に含まれているので、きのこ類も積極的に利用しましょう。なお、干しシイタケは、日光に当てるとよりビタミンDが増えますよ。
 例えば、サバ缶を使ったカレーなどはいかがでしょうか?たっぷりのきのこ類と野菜ジュースで10分程煮込み、カレー粉で味を付ければ、冬にピッタリのビタミンDたっぷりの時短レシピです。サバ缶や野菜ジュース(果物・食塩無添加の物)は備蓄食材にもお勧めです。クリニックではレシピのご用意もしておりますので、ご興味あればぜひお声掛けください。

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投稿者: 大船睡眠・糖尿病内科

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