甲状腺疾患について
甲状腺疾患は、中高年の女性に多く見られる病気で、甲状腺の異常によって起こる症状の総称です。人間の体は甲状腺がホルモンを分泌することで新陳代謝を調整しています。しかし、甲状腺ホルモンの量が多過ぎたり、少な過ぎたりすると、動悸や息切れ、むくみ、発汗、ほてり、倦怠感などの不調が現れ、「何かがおかしい、いつもと違う」といった感覚に陥ります。このため自律神経失調症や更年期障害、あるいはうつ病と間違えられることもあります。不調の原因がはっきりわからない場合は、甲状腺疾患の可能性があります。
主な甲状腺疾患
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など、甲状腺ホルモンの分泌過剰)
- 甲状腺機能低下症(橋本病など、甲状腺ホルモンの分泌不全)
- 急性・慢性甲状腺炎 など
当院の甲状腺治療について
当院では主に血液検査で、甲状腺ホルモンと抗甲状腺抗体などを測定しています。これにより、甲状腺疾患の診断、あるいは抗甲状腺薬や甲状腺ホルモン製剤の調整を行っています。エコーやシンチグラムが必要な時は、連携医療機関へご紹介しております。