2021.04.01更新

 全国から春の便りが聞かれ、過ごしやすい季節になりました。花見と言えば団子、団子と言えばあんこ、あんこと言えば砂糖のかたまりみたいなイメージがありますが、それは市販のあんこが小豆よりも砂糖の分量を多くして作っているからです。小豆そのものは食物繊維たっぷり(ごぼうの3倍)でお腹すっきり、ビタミン・ミネラル豊富(カリウムはバナナの1.5倍)でむくみ改善&高血圧予防などなど毎日食べたい栄養素がたっぷり含まれた食べ物です。小豆自体は甘いわけではないので、豆の味と食感を生かしたお料理に広く利用していただけると思います。Azuki mame
① 小豆のアレンジレシピ
小豆は他の豆類と違って、前日から水に浸しておく必要がなく(腐敗防止のために浸水はしない方がいいです)、思い立ったらすぐに調理できるのも良いところです。ゆで小豆を作っておけば、そのままパクッと箸休めに、オリーブオイルで和えてサラダに、スープやカレーに入れても美味しくいただけます。まとめてゆでて、おたま三杯ずつくらいを小分けにして冷凍しておくと、すぐに使えて便利です。
② お赤飯の効果
馴染みのある食べ方はお赤飯でしょうか。もち米を使わなくても、いつものごはんを小豆ごはんに変えるだけで栄養価の高い主食になります。「畑の肉」と例えられる大豆だけでなく、小豆もたんぱく質を20%と豊富に含んでいます。しかも、米などに不足している、必須アミノ酸のリジンも多く含んでいるので、効率よくたんぱく質を摂ることができる優秀な植物性タンパク源なのです。また、体内で糖質をエネルギーに変える時に必要な潤滑油であるビタミンB1が多く、昔から白米中心の日本人に不足しがちなビタミンB1を豆料理で補ってきました。ポイントはあく抜きと下茹でで、あとは炊飯器で手軽にできます。
③ あく抜きについて
小豆の特殊成分としてサポニンを0.3%含んでいます。サポニンは腸を刺激する作用があるので、過食は下痢の原因になります。茹でるときにゆで汁を捨てるのは合理的な処置なのです。

Oshiruko
④ あんこは粒あんがお勧めです
そうは言っても甘いあんこは魅力的です。そこで、砂糖の量をググッと減らしたあんこを手作りするのはいかがでしょうか。先日ブログでご紹介した甘味料を砂糖の代わりに使うのも一案です。小豆は外皮にも栄養たっぷり。あんこは皮ごと食べる粒あんがお勧めです。冬に体に溜まりがちな塩、砂糖、脂を、小豆の力でデトックスして、新年度を迎えましょう♪お大事にお過ごしください。

投稿者: 大船睡眠・糖尿病内科

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