続報 Philips社製CPAPおよびASV使用中の患者様へ

 Philips Respironics社から、同社製CPAPおよびASV本体の安全上の問題により、7月30日から機器を回収して改良品への交換を開始すると連絡がありました。使用年数が古い機器から順次交換するようですが、機器の使用を継続せざるを得ない方、使用に不安がある方に対して新たにフィルタを手配するそうです。フィルタの準備が整い次第、Philips社あるいは当院からお渡しを予定しています。なお、機器の台数が多いため、皆様の機器の交換時期を個々でお伝えすることは難しく、交換時期についてのお問い合わせはご容赦いただくようお願いいたします。

・Philips Respironics社製CPAPおよびASV本体に内蔵されているポリエステル系ポリウレタン製防音用発泡体が劣化することで細かな粒子となり、これを吸い込んだり、化学物質を放出する可能性や危険性があります。このため、2021年6月にPhilips社は米国においてリコール通知を、その他の国では安全通知を発行しました。

・これまでPhilips社は、CPAP回路内の黒いほこりや粒子を認めた、あるいは頭痛、上気道炎、咳、胸部圧迫感や副鼻腔感染の報告を受けていますが、これまでに死亡の報告はありません。

・これらの報告率は、昨年2020年は1万台あたり3台(0.03%)でした。

・発泡体の劣化は高温.多湿の環境で促進されます。また、オゾンなどで洗浄すると劣化が更に悪化する可能性があります。

・実験室でのテストでは、劣化によって生じる粒子のサイズは大きいため、これが肺にまで届くことはないと考えられます。

・新たなフィルタを装着することで粒子の吸い込みを抑えられますが、化学物質に対する効果は期待できません。また、加湿器と同時に使用することはできません。

・この問題に関してのお問い合わせは、お近くの営業所(045-348-7321)、同社コールセンター(0120-001-567、平日9:00-17:00)、あるいは当院までご連絡下さい。

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